THEME #14受賞作品2020AUG
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ステートメント
文明と文化の狭間で
オーストラリアの中央砂漠に佇む小さな村・マウントリービックにて、アボリジニ民族の友人らとの生活記録。彼らは長い間迫害・虐殺を受けてきたが、近年政府はその姿勢を改め補助や支援を行うようになった。それにより、狩猟採集の生活に突如コーラやポテトチップスが現れた。
写真は代々続くイモムシ狩りの様子と、その休憩中にカンガルーの尻尾などと一緒にスナックを食べている様子。想定される段階がないために、異様にも思える光景。同時に混じり合うことがないと思っていた、文化と文明の生活。これは優劣ではなく、共生である。
受賞者プロフィール
深町レミ
1996年生まれ・中央大学法学部卒。
日本と中国のルーツをもつ。(株)Sai.代表取締役。
2016年よりフォトグラファーとして活動。
透明感のある美しい白を基調とした写真が特徴で、人物・文化・コスメ等幅広く撮影を行う。
また、「遺すべきものを遺す」をモットーにアボリジニ民族をはじめとするドキュメンタリーを手がける。
世界各地で撮影した美しい風景を元にした、水がモチーフのアクセサリーブランド「Sui」を準備中。
審査員 選評
審査員:キム・ジョンウン(写真雑誌『IANN』編集長)より
21世紀のパンデミックを経験する中、私たちは地球規模で起こる生態系破壊の深刻性をより体感している。気候変動や環境問題は結局、人類の文明がもたらした独善的な行動の弊害の結果であり、オーストラリアのアボリジニ民族を記録した「文明と文化の狭間で」はこのような問題を如実に描き出している。
関連リンク
HP:fukamachiremi.com
Instagram:@bisco03zd
Twitter:@bisco03zd
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