ステートメント

呼吸

いきものが呼吸をするということは
自然が呼吸するということ

自然の呼吸は
朝夕を作りだしたり
天気を変えたり
潮の満ち引きをしたり
季節を移ろがしていくこと

旅の途中
つかれた体で眠るとき

スースーとまどろみながら
夢をみる
おだやかな幻想が心臓の鼓動とともに炙りでる

どこかで見たこと、聞いたもの、
これから体験するであろうこと

夢は過去と今と未来を繋げるこころみであり
それは、夢といういまだ解明されない、未知のものへの私のあこがれでもある

受賞者プロフィール

川床和代

1974年 東京生まれ。2005年頃より南アフリカ、ネパール、タイ、アメリカ、メキシコなどに滞在しながら、写真作品を制作している。現在は韓国(釜山)在住。
IG: tokokawatoko

審査員 選評

キツネが主人公かもしれない絵本の冒頭のページのように、この作品はイメージの先に何があるのかわからないのですが、おとぎ話のような風景を見せてくれます。それぞれのフレームを超えて続く夢や回想は、見る者を彷徨わせ、自分の夢や欲望について考えるよう誘っているようです。

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