THEME #35受賞作品2022JUN
DAILY
GRAND PRIXグランプリ
ステートメント
equivalent
すべて 等しく私の前に現れ、等しく美しく、等しく私の前から去っていく。すべて 等しくカメラという小さな部屋の中で均質に同一化されていく世界。
受賞者プロフィール
小川 大和
1995年、千葉県生まれ。
元来自然と社会とには境界がないと考え、人々の営みと自然とを行き来しながら、撮影を続ける。千葉/横須賀を拠点に活動中。
審査員 選評
まずはじめに、静寂と透明という言葉が浮かんでくる。そしてその後に、澄んだ空気の優しさと人肌の温かさを感じる。それは、そこに写っている物や風景が、それを見つめている人の穏やかで優しい視線に包まれているからか。静かだが、寂しくはない。これらの写真を見ていると、心の奥底の方が温かくなり、次第に静かな喜びでゆっくり満たされてくる。この世界もまんざら悪くない、Daily、さあ今日もゆっくり始めよう、世界の朝は、等しく新しい空気と、等しく暖かな光に照らされているのだから、とカメラを覗く作者の視線がそう呟いているように、僕には聞こえる。写真とは、なんと不思議な鏡だろう。上田義彦
OTHER WINNERS他の受賞者
COMPETITIONS
OPEN FOR ENTRIES応募受付中のテーマ
テーマはこちら