THEME #11受賞作品2020APR
LIGHT
SHORT LISTショートリスト
ステートメント
胎の記
写真というメディアによって開示される世界の端緒と、写真に映された事物を読み解くことで生じる意味を合わせて、起源を主題に作品を制作しました。私にとってそれは、イメージと言語(または物語)の関係や、世界に対する人間の知覚を考察することです。 スナップショットを多用することにより、偶然性を重視し、光の描写によって事物を等価に写してしまう写真の根源的な性質を追求しています。また、5枚の写真はそれぞれ、太陽系、光、生命を象徴してもいます。 暗室作業の工程を自らの目で確認することで、写真と自然の関係を身近に考察できるモノクロフィルムを使用しました。
受賞者プロフィール
李 和晋
写真家、映像作家。1991年東京生まれ、東京在住。東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。記憶と知覚に関わる事象として写真と映像による経験を捉えながら、移動、喪失や別離、歴史、過去の出来事とそれを語る行為など、人間と時間の関わりの中で生起する事象を主題に制作を行う。近年の主な作品に、家族写真が撮影された場所を探し求める記憶についての物語「Saudade Project」がある。
審査員 選評
審査員:新津保建秀より
李さんの作品は小さな展示を見ているような、入念に選ばれた画像が繋がり合う、つい見入ってしまう内容でした。
今掴んでいるフレームを一旦手放すか大きく広げても良い時期なのではと思いました。
大きな飛躍前の胚胎期のようにもみえます。
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