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THEME #03受賞作品2019AUG

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SGN

このプロジェクトはベトナムのホーチミン・シティ(サイゴン)にてフランス植民地時代に大量生産された旧式の電柱の現状の記録である。この都市の風景が急速に変化する中、この見過ごされた20世紀初頭の遺物は徐々に消え始めている。時間の経過によって電柱に蓄積した無数のケーブルは植民地としての過去から発展途上国への歴史の流れを表す存在だと提案する。

受賞者プロフィール

Noritaka Minami

ミナミ・ノリタカは大阪生まれ、シカゴ在住。写真集『1972: Nakagin Capsule Tower』をKEHRER(ケーラー)社より2015年に刊行。カリフォルニア大学バークレー校卒業、カリフォルニア大学院アーバイン校・修士課程修了、現シカゴ・ロヨラ大学准教授。サンフランシスコ近代美術館、カリフォルニア大学ロサンゼルス校建築・都市デザイン学科、シカゴ現代写真美術館などに作品収蔵されている。

審査員 選評

Noritaka Minamiが考えたテーマは、「ある場所の現在の景観が、いかにして歴史の残滓によって変わってしまうのか」だ。ミナミのシリーズ「SGN」で取り上げたのは、ホー・チ・ミン市の街頭で植民地時代の過去と通信への依存度が高まる未来が衝突しているという事実だ。60年代の看板や20世紀の建築物の間に鉄線だらけの電柱があり、電柱は、変わりゆく都市の芸術的な彫刻と未来の工芸品との間をさまよっている。

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