THEME #34受賞作品2022MAY
Photography
and
Painting
GRAND PRIXグランプリ
ステートメント
ガーベラ、向日葵とレインボーマム
フォトグラメトリを利用した、新たなリアリズムに挑戦した。此処で言うリアリズムとは、キュビスムによる多視点、アントニオ・ロペス(1936-)等に見られる多時間など、多層のレイヤーを1枚の絵画として圧縮するような表現を指す。制作工程としては、花瓶に生けた花を用意し、花が枯れるまで、定期的に様々な角度から撮影する。その写真を元にフォトグラメトリを行うことで、多視点、多時間性を持ったオブジェクトが生成される。最終的には、生成されたオブジェクトを3Dソフトで調整(オブジェクトは一度で作品のようには生成されない)する。また、この作品は油彩のためのモチーフにもなっている。
受賞者プロフィール
中田 拓法
1982年埼玉県生まれ。メディア学の学士を取得した後、美大の油画専攻に入学。2014年に多摩美術大学大学院修了。 伝統的な絵画にデジタル技術を介在させることで、新たな表現を探っている。
審査員 選評
見ることは常に新たな経験ですが、同時に自分自身の内側から立ち上がる記憶も伴って見ている。それらは分け難くあるが、中田さんの作品には「記憶」の部分が将来的な「予兆」の風景に感じられる。彼のリアルは楽しげな不安を立ち上がらせているようだ。
関連リンク
HP:https://www.takunori-nakata.com/
Instagram:@takunori_nakata
Twitter:@tarinakata
OTHER WINNERS他の受賞者
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