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THEME #13

LANDSCAPE

受賞作品

2020JUL

GRAND PRIXグランプリ

ステートメント

The Dust & The Vein

『The Dust and The Vein』は現在進行中の写真コレクションプロジェクトであり、イングランドの湖水地方の標高600メートルの丘陵地にある1つのボタ山を様々な角度から写したものだ。大判写真は冬にしか製作されず、しばしば12ヶ月の間隔が生じる。また撮影するのは嵐で霰が降った後と決められている。小さな白い霰と黒い粘板岩の粉塵を詳細な形態を持たない雲を背景に撮影することで、遠近感が失われて大きさの感覚がなくなる。ホニスターでは現在でも粘板岩の採掘が行われているため、ボタ山は常に形を変えている。少しでも掻き乱されるごとに、粉塵の斜面が崩れて、完全に姿が変わるのだ。

受賞者プロフィール

Nicholas J R White

ニコラス・J・R・ホワイト(1989年ドーセット州プール生まれ)氏は、サウス・ウエスト・イングランドのダートムーア国立公園にあるプリンスタウンを拠点とする大判カメラ写真家です。ホワイト氏は、商用ならびに編集関連の仕事に加え、長期的な個人プロジェクトに取り組んでいます。その作品は風景を細かく観察し、私たちの自然空間との関わり方を検証しています。

審査員 選評

Nicholas J R Whiteが写す異世界のような風景写真は、一見するとほとんどネガのよう、または月面を写したかのようである。私は、彼が非常に得意とする大判写真の技法を称賛したい。彼が写す写真にはある種の簡潔さとミニマリズムが宿っており、現実世界でその風景を見てみたいと思わせてくれる。亜鉛版に刻み込まれた何十万もの小さな鑿跡がインクとなって像を浮かび上がらせるエングレービングを思わせる。また彼の作品を見ていると、私自身非常に参考にした写真家の巨匠ハリー・キャラハンが想起される。彼の書道の如き白黒写真に写る池の葦は、同じく自然の形態と抽象の境界線上にある。

OTHER WINNERS他の受賞者

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