ステートメント

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どんなに動かないものも太陽の光のもとでは、瞬間瞬間で変化する光の中で同じ状態になることはありません。

つまり地球で生活する私たちは、少しロマンチックに解釈すれば、太陽というスポットライトが地球という舞台のなかのあらゆるものを照らしながら日々変化する中に暮らしているということになります。

常に今が過去になってしまう日常の中で、あるものに太陽のスポットライトが当たったその瞬間、それが些細なものでも、そこに居合わせた自分と共鳴してシャッターが切れた時は、今を感じ、またそうして撮れた写真からは見る人もより、今を感じられるのかもしれません。

日常のスナップからそんな風に切りとられた今の瞬間を選んでみました。

受賞者プロフィール

小浜　はるみ

東京都在住。自然、場所、空間との関わりを主なテーマに撮影。執筆や映像制作も行う。

審査員 選評

熟れた2個のトマト。そのハリのある皮が太陽の光を受けて輝いてる。それぞれのトマトの背後に影ができ、一種の日時計になっているのだ。この写真が象徴しているのは、そういった偶然がもたらす完璧な瞬間だ。こういった瞬間は、記憶や写真の中でしか再び見ることはできない。

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