THEME #41受賞作品2023JAN

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ステートメント

A “Thing” Like You and Me.

私は、プレゼンテーションやイメージの構築方法、あるいは写真の再撮影を通して、写真に対するアプローチに疑問を投げかけることに興味があります。写真がこれからも生存するには、在り方をこれからも模索する必要があるのです。21世紀で写真はどのような機能を持つのか。これらの作品は、従来の方法でしか展示できないものとしての写真の形式的な役割が、本当に機能しているのかを問うているのです。写真の「物質性」と「物体性」、その構造を利用し、これらの制約から外れた新しいものに変えることで、さらに衝撃的な問いが生まれる野田と考えています。

受賞者プロフィール

Anton Kuehnhackl

アントン・クーンハックル（1991年生まれ）は、カリフォルニア州SFベイエリア在住のアーティスト。

彼らの作品は、マルチディシプナリーな手法を通して写真への「古典的」アプローチを押し進めることに重点を置いている。

写真という媒体の重要性、「真実」、物質性を問う。

2020年にサンフランシスコ・アート・インスティテュート（SFAI）で美術学士号を取得。国内外で展示や出版を行う。

審査員選評

メディアの本質を問い直し、今日の写真のあり方を模索するプロジェクト。身の回りにある日用品を使った遊び心のあるスティルライフ写真は、凝り固まった写真に対する固定概念を軽やかに超えていく。またシリーズタイトルも秀逸。彼が同世代を生きる作家たちとともに、お互いに刺激を与えながら、デジタルとアナログ、平面と立体を行き来する新たな写真表現を拡張していくのが楽しみである。