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THEME #41受賞作品2023JAN

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I Am With Me

2020年にCovid-19のパンデミックが発生したとき、私は長期の自宅待機を余儀なくされた。誰もが社会的な距離を保ち始める中、私は現実の人々と触れ合いたいと思った。私は見知らぬ人たちの、ほとんど知られていないプライベートな空間を探索し始めたのだ。私たちはおしゃべりをし、一緒に日常のことをし、彼らは私に服を貸してくれた。被写体と私の間の暗黙の了解は、「私があなたに安心感を与えたら、あなたは私の安全を守る必要がある」というものだった。このようなプライベートなつながりは、非常に多くの個人情報を交換することになり、私たちはお互いに「なりきる」ようになった。

受賞者プロフィール

Li Aixiao

1987年生まれ。中国・成都在住。中国の重慶にある西南大学でジャーナリズム(2009年)と応用心理学(2009年)の学位を取得し、写真、パフォーマンス、執筆を通して現在進行中の創作活動に活かしている。

2018年、中国の若手アーティスト100人(Art Nova 100)に選出され、SAYA Embrace Projectでアーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞。2020年、第2回武漢フォトアートフェアで自費出版した写真集「Personal Belongings」が審査員賞を受賞。女性写真プロジェクト助成金(2022年)、Head On Portrait Award(2022年)のファイナリストに選ばれる。

審査員 選評

コロナ禍において、人々は「ソーシャルディスタンス」に意識的になり、他者との距離をとらなければならないと考える一方、孤立した時間を過ごす中で他者とのつながりを強く求めたのではないだろうか。フィジカルに誰かのプライベート空間を訪ね、誰かと会うことは、当時の日常では非日常だった。だからこそ本作は、一見ショッキングな場面にも見えるが、なぜか同時にごく自然に見える。その当時の日常と非日常が共存する時間を他者と過ごし、多くの人たちが求めていた、人とのつながりから得られる安心感というものを巧みに表している。

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