ステートメント

Black Portrait

都市に生きる人間にとって、
一番身近な野生動物は、カラスだと言っても
過言ではないのではないのだろうか。

都市におけるカラスの個体数は、
自然環境下では考えられないほどの密度なのだという。

その要因の一つとして
人間が路上に放置した生ゴミが、
カラスが生きるために十分な食物として確保されたことがある。

人間の振る舞いに起因して増えたカラスを、
人間は有害鳥獣として扱う。

強かにカラスは人間の行動を観察し、
森や山ではなく、都市を選んで、生きぬいている。

その眼差しの、何とたくましいことか。

この住処は、人間だけのものではないのだと
わたしは教えられる。

受賞者プロフィール

岩﨑 麗奈

1979年　北海道札幌生まれ
2018年　Think School 制作コース １期 修了
2019年　Think School 制作コース ２期 修了
2019年 個展「ここはだれの 」Think School 制作コース １期優秀賞受賞展／テラス計画・札幌
2019年　グループ展 「シンクスクール制作コース 歴代受賞者展」さっぽろアートステージ ／札幌駅前通地下歩行空間・札幌

審査員 選評

審査員：田中義久より

実直で美しさを共感できる作品。

関連リンク

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