THEME #45受賞作品2023JUN
SCENE
GRAND PRIXグランプリ
ステートメント
遠ざかる花 Ⅱ / 花の捨てどきが分かりません
花は枯れると、別の何者かになって在り続けるような気がします。なので、花の捨てどきが分かりません。始まりとお仕舞いの花たちが、いつも部屋の片隅にある。命の理(ことわり)と同居する。それが、私の日常の情景です。
受賞者プロフィール
武藤 慧
東京都出身。西洋美術史とデザインを学ぶ。広告スタジオにてカメラマン助手を務め、その後、渡仏し、1993年から1999年まで滞在。
主な個展:「遠ざかる花」(花)studio Te 2023年10月
「ANEMOI―風の残像」(パリの風景)ディオニュソス実験室 2019年
「Séduction」(花)コダックフォトサロン 1988年
入選:「20 Promising Photographers」パルコギャラリー 1989年
審査員 選評
切り花の終わりを写す。花であって花でなくなるときが見えるまで写す。生から死への漂うさまが見えるまで。
浅いソフトな焦点と不確かな背景が視線を意識の奥へと誘い絵画のタブローのような錯覚を与えるが、紛れもないレンズと光りによる科学的な視線の記述である。
色彩の振幅と形態のあはれ、終わりに向かう共感から、ふと、祈るような感情さえ浮かび上がって新たなシーンと対面させてくれる。
関連リンク
Instagram:@m.keimuto
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