ステートメント

「プロジェクト PROJECT ”

この作品には多重露光や画像の差し替えはありません。写真、光、自己、環境の関係を探求するために、自分の写真をさまざまな物にプロジェクターで映しました。そこに映された物だけを一枚の写真で撮りました。それに加えて、映した写真の何枚かをネガにし、ネガにした結果、通常の目にはアクセスできなくなりましたが。その映したネガの写真を撮ってネガにしましたら、「リアル」が「非リアル」になり、「非リアル」が「リアル」になりました。

受賞者プロフィール

高岡 海志

1998年生まれ
東京出身でテンプル大学在学中。2022年にフォトエッセー「Rethinking the Status Cow」がFCCJ（日本外国特派員協会) Swadesh DeRoy Memorial Scholarship Award Photo Winnerに選ばれました。これからもドキュメンタリーフォトグラフィー、アートフォトグラフィー、フィルムメーキング、さまざまの興味を持ち探究し続けていきます。

審査員 選評

プロジェクションという技法には既視感があるが、それでも面白さがある。すべてアナログ操作で行なっている点も良く、今後つづけることで形になりそうだと思った。技法への情熱が強い分、「自分」という存在へのジレンマや切実な思いのような表現の根っこみたいなものが弱く見えてしまうのが残念。

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