THEME #46受賞作品2023AUG
PLANT LIFE
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ステートメント
Anonymous Plants – 佳作
子供が産まれて仕事を退職し何者でもなくなった私は毎日のように郊外にある家の周りの同じような場所をぐるぐると散歩するようになりました。ベビーカーに乗った身長80センチほどの息子の目にはどんな景色が写っているのかと思うと、今まであまり気にしたことのなかった雑草が目に留まるようになりました。それらはひとつひとつ違っていて時々光が当たると枯れているものさえとても美しく見えました。
受賞者プロフィール
Tae Nakayama
東京都在住。東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。日常から浮かび上がったテーマを起点として、人とイメージの新しい関係を構築するコンセプトの作品を手がける。作品は写真、映像、インスタレーション、アートブックなど。最近の展示に「WRITING PHOTOS」(Alt_Medium、2022年)。
審査員 選評
Tae Nakayamaを、このような素晴らしい一連の写真を撮ったことについて賞賛したいです。この作品で私がとても感動したのは、仕事の合間に娘の世話をしながらカメラでイメージを生み出したことだけでなく、80cmほどの高さの子供の目線で眺められる外の世界のイメージを通して、この作品を制作した当時乳母車で近所を移動していたであろう子供の目を通して、ほとんどが想像され、見られ、感じられたことです。
私にとってこれはコンセプトと思ましたが、これらのイメージは私たちがしばしば他の人間の感覚を自分の感覚に移行させ、他の人がすることを見たり感じたりすること、あるいは他の人が物事を経験することをどのように想像するかという点で、純粋な愛のように感じられられました。
私はこの作品をちゃんと賞賛し、多くの人が共感するであろう親の経験も讃えたいと思いました。私自身、似たような経験を持ち、この作品にとても共感しました。2023年の夏、2人の娘とビリー・アイリッシュのコンサートに参加したとき、私は娘たちの目を通してその日の体験を共に体験しているような気がしたのです。
ありがとうございました!
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