ステートメント

Rear Window (the bench)

ロックダウン期間中ミラノでは、公園のベンチに座ることさえ禁じられていた...警察が来て追い払うのだ。それがやっとまた、日常を観察する理想の場となった。街の騒々しさが落ち着き、より寛容的でカジュアルな出会いと楽しみの場。社会学と人類学の視点からしてもとても興味深い。
「Rear Window」は人間の関係性と、写真と人のコントロール力の関係性をテーマとする長期プロジェクト。また、公園に向けた『Rear Window（裏窓）』（映画）のような執着的で窃視的な要素も含んでいる。

受賞者プロフィール

マッテオガルゾニオ

私はさまざまなジャンルの域で制作をしている実験好きな写真家である。近年、私は現実と可視をも超越する個の言語である「intimate vision（親密な視点）」についての研究を進めている。
これがジェネシスであり、私の写真研究の真髄である。
これまで誌面掲載を含め、写真コンテストで数回受賞し、グループ展と個展にも参加してきた。

審査員 選評

審査員：ステファノ・シュトールより

ヒッチコックの「Rear Window（裏窓）」を参考に制作されたこの作品は、新型コロナウイルス後に待っている自由の嬉しさを想像させますね。同時に、拡大とピクセルというデジタル機能は、いまの隔離状況を思い起こさせるある種の覗き見的な要素も描いていると思います。

関連リンク

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