ステートメント

MEAT MAN

仏画が背負う光輪は衆生の煩悩を砕く智慧の光だという。転がるタイヤは資本主義の根幹であり、タイヤに引き連れられた欲望は崇めたてられる崇高なモノと化している。虚か実かそれらを含めた現実こそが私たちの見ている穴の空いた虚空だ。

受賞者プロフィール

畑 直幸

1979年、岐阜県出身。2011年に第4回写真「1_WALL」グランプリ受賞。2014年、オランダのヘリット・リートフェルト・アカデミー卒業。個展に2012年「Pelletron new no.4」（ガーディアン・ガーデン、東京）、2018年「MEAT MAN」（べっぷ駅市場、大分）など。主なグループ展に2 0 1 9 年「LUMIX MEETS BEYOND 2020 #7」などがある。

審査員 選評

審査員：ブルーノ・ケシェルより

畑直幸のシリーズは、タイヤを彫刻にし、カメラの被写体としています。そうして生まれてくるのは、塗料と光源をうまく利用した、視覚的驚きに満ちた一連の画像です。

関連リンク

• Instagram：＠naoyuki.hata