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THEME #17受賞作品2020NOV

LIFE

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ステートメント

Antarabhava

仏教では、死と再生の間の移行状態を「中陰」と呼ぶ。人間が死んでから、意識が転生して別の存在に生まれ変わるまでの時空を超えた間のことで、本作は鑑賞者に問いかけるような無言の二枚組である。いわば自分の中の常識を打ち破り、新しい扉を開くための鏡であり、機会として働きかける。さらに、鑑賞者には生の中に死を感じ、その逆もまた然りで、二つの状態が常に同時に存在していると思い込ませる作品でもある。

受賞者プロフィール

イラリア スポンダ

1998年、イタリア・ミラノ生まれ。リスボンとダブリンを拠点に活動するヴィジュアルアーティスト、研究者、ライター、およびキュレーター。ミラノのIULM大学でアート、演劇、および文化イベントを学び、学士号の優等学位を取得。現在はリスボンのポルトガルカトリック大学で、芸術文化マネジメントの修士課程を学んでいる。写真家としてのスポンダの仕事は、繊細さの美学に根ざしている。自然との一体感、抽象形態、および記録画像を通して自らのアイデンティティを追求しながら、生と死の境界という問題に取り組む。映像、言葉、そして音は常に一体として提示されており、それぞれが自立することはない。

審査員 選評

審査員:アマンダ・マドックスより

死と再生の間の状態を意味する「Antharabhava」というテーマをもとに、イラリア・スポンダは化石のようであり、また化石そのものとして機能しているかのような、深みのある二枚組の作品を制作している。また、堆積物のように時間をかけて蓄積された生命の痕跡を描写しており、同時に死後の人生に対する長寿感を示唆している。

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THEME #17 LIFE

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