THEME #17受賞作品2020NOV
LIFE
GRAND PRIXグランプリ
ステートメント
‘If I can stop one Heart from breaking, I shall not live in vain.’
タイトルはエミリー・ディキンソンの詩の一節‘If I can stop one Heart from breaking, I shall not live in vain.’から引用した。
日本の北関東地方の中之条町で生きる女性たちの台所を撮影した。台所は使う人の知恵や工夫だけでなく日々の感情や哲学が蓄積している。
受賞者プロフィール
谷口光子
兵庫県出身
早稲田大学第一文学部卒業/日本大学芸術学部写真学科卒業
日本大学大学芸術学研究科博士課程修了
芸術学博士(Ph.D.)
日本大学芸術学研究所研究員
現代の芸術・文化の動向を研究しつつ、写真表現活動も続けている。 日本大学芸術学部写真学科在学時以来、様々な女性の台所を撮影するプロジェクトを継続。
2013年 エプサイトスポットライト対象展
2015年 中之条ビエンナーレ参加
審査員 選評
審査員:アマンダ・マドックスより
多くの人が外出を自粛せざるを得なかった昨年、家は私たちを守ると同時に、お互いを隔てるサイロのように感じられた。谷口光子は、中之条町内の住宅の台所を撮影することで、私たちが再び他人の家を回遊できるようにしてくれた。潮田登久子の代表作「冷蔵庫 / Ice Box」のように、それぞれの台所の中身を見ることで、そこを使う人の姿が浮かび上がってくる。しかし、谷口の作品には、写真家と家に住む女性たちとの間の親密さや、家庭内で行われる仕事への尊敬と敬意が投影されている。皆、再び自由に旅をすることを切望していることだろう。しかし、このような状況の中でも、今回のようなプロジェクトを通じて新しい世界を見ることができ、距離が離れていてもつながりを感じることができるのはありがたい。
関連リンク
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Instagram:@light_mitsu
note: https://note.com/mitsuko
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