THEME #27受賞作品2021SEP
OPEN CALL
SHORT LISTショートリスト
ステートメント
Sign
山に入ると登山道から道をそれないようにテープで木に目印をつけたコースサインを目にする。
私は過去に登山道を外れ道を見失い、広大な森の中にただ1人、テープを発見出来なければ遭難していた経験があります。
テープを見つけた時には安心した気持ちと共に、人の気配をそのテープから感じました。
それは人間がすでに自然の中に介入している証であり、痕跡です。
その経験からこのプロジェクトは自然と人間の関係性、人間が自然への介入を問うことをテーマに自らが自然の中に介入し、痕跡を残し、撮影をしています。
それはまるでミステリーサークルのような謎を生み、見る側に問いかけた。
受賞者プロフィール
柏田 テツヲ
1988年生まれ。
旅をしながら自然や人に出会い、そこで感じた疑問に焦点を当て人と自然との関係性を軸に独自の視点で作品制作をしている
主な受賞歴に
2019年 第42回写真新世紀 佳作 サンドラ・フィリップス氏 選
2020年 第43回写真新世紀 佳作 瀧本幹也氏 選
2021年 JAPAN PHOTO AWARD 受賞 Charlotte Cotton / Mutsuko Ota 選
審査員 選評
審査員:IMA編集部より
見えない印を可視化することで境界が生まれ、それによって自然に介入する人間という存在を浮かび上がらせる。人が意図していない境界線の図形は視覚的にも映え、人間と自然の関係性におけるさまざまなメタファーになりうる。人間の切実な証なのか、自然への支配なのか、それとも共生なのか?直接的なメッセージがないからこそ見る側に想像を促し、問いかけることができる作品。
関連リンク
Instagram:@tetsuokashiwada
HP:https://www.tetsuokashiwada.net
OTHER WINNERS他の受賞者
COMPETITIONS
OPEN FOR ENTRIES応募受付中のテーマ
テーマはこちら